選手の活躍を支える、いわば黒子役だ。プロ野球セ・リーグで今季25年ぶりの優勝を飾った広島には、データを収集・解析する6人のスコアラーがいる。関西高出の吉年滝徳さん(39)はその一人。担当の巨人を含め全球団から勝ち越し、球団記録を更新する89勝を挙げた独走劇の裏には、かつて岡山の高校球界をけん引した左腕の存在があった。

 敵地東京ドームの半分が真っ赤に染まっていた。9月10日、6―4で2位巨人を下し広島のリーグ制覇は決まった。「マジックを点灯させたのも巨人戦。決まるなら9月10、11日の2連戦と読んでいた」。グラウンドで見守った歓喜の胴上げは、吉年さんにとってこれまでの苦労が報われた瞬間で...    
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