オリンピック選手としての重圧とも闘いながら、目の前の強敵に立ち向かった。レスリング成年男子グレコローマンスタイル71キロ級の井上(三恵海運)は決勝を逆転で辛勝し、2年ぶりの栄冠。「普段はチャレンジャーの気持ちなのに、注目されて『負けられない』と硬くなってしまった」と顔をしかめながら、ほっと息をついた。

 66キロ級で出場したリオデジャネイロ五輪では、昨年の世界王者を破るなどしてメダルに肉薄。周囲の目ががらりと変わった。気負っただけではない。五輪後はあいさつ回りなどで20日間練習できず、急仕上げということもあって動きに本来の切れを欠いた。

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