天を仰いだ。昨年、悔し涙を流した福岡の地で、今年もはね返された。福岡ヤフオクドームにて行われたクライマックスシリーズファーストステージは2連敗で幕を閉じた。試合終了の瞬間、田村龍弘捕手はベンチ内でグラウンドの一点を見つめていた。そこではホークスナインが喜びを爆発させていた。

 「力がなかったということ。力負けです。後悔はしていません。リードをする上で、後悔のないようにしようと一年間、やってきましたから。あとから、ああしとけばよかったとか、そういうことは、ないようにやってきたつもりです」 試合後の田村は悔しさを押し殺すようにサバサバと振り返った。その2日後の午前8時。まだ球団職員すら出勤を...    
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