強心臓のリリーバーが躍動した。試合を、いやCSファイナルの行方すら、左右しかねないハイライトシーンだった。

 勝ちパターンのブルペンを支える谷元だ。絶体絶命の場面で“声”が掛かった。3点リードの八回。2番手左腕の石井が一死一、二塁とされ、打席に一発のある柳田を迎えた。急きょの登板にもマウンドへ歩みを進めながら、自らに言い聞かせた。「ホームランを打たれても同点」。勝負所で開き直った。

 1―2から2球ボールでフルカウント。6球目をファウルされ、7球目に選んだのはフォーク。巧みにバットの芯を外して二ゴロ併殺という最高の結果に仕留めた。いつもクールに職務を遂行する男が珍しく、ド派手に右拳を握った...    
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