日が暮れかかった県立浦和商業高校(さいたま市南区)のグラウンドに、甲高い声が響く。「さあ、こい」。鋭いノックに飛びついたのは、野球部三年唯一の女子部員山口萌那さん(17)。同学年の男子部員が既に引退した中、後輩に交じって練習を続ける。

 目指しているのは女子プロ野球。入団をかけた合同トライアウトが、川口市で二十一、二十二の両日に開かれる。「プロ志望届」は既に日本高校野球連盟(高野連)に提出した。「もうやるしかないですよ」。練習着を泥だらけにしながら笑顔を見せる。

 小学一年生で近所の男の子に誘われて、野球を始めた。中学では硬式のシニアリーグのチームに所属。ずっと男子と一緒に汗を流し、競い合...    
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