25年ぶりにセ・リーグ優勝を果たしたプロ野球広島東洋カープ。1963年以来のキャンプ地、宮崎県日南市の日南第一ホテル従業員井上たつえさん(66)は、待ちわびた歓喜を志半ばで旅立った2人の名選手にまず伝えた。津田恒実さんと木村拓也さん。宿舎の世話役として約40年にわたり交流し、選手から「日南の母」と慕われる井上さんは、先輩たちの背中を追う「若鯉(ごい)」の成長に目を細めた。

 津田さんは「炎のストッパー」と呼ばれ、闘志あふれる姿が人気だったが、1993年、脳腫瘍に侵され32歳で他界した。チームが前回優勝した91年は、津田さんが広島市民球場で生涯最後の登板をした年だった。「冗談を言い、私の背...    
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