夏の甲子園と地方大会中止を受けた県独自の代替大会が8月1日に開幕する。前例のない困難と向き合ってきた選手や指導者、マネジャーら神奈川の高校球界を取り巻く人々を追った。

 「おっしゃ、行くぞー!」。青年監督の甲高い掛け声で、最後のノックは始まった。

 3月上旬、横浜市緑区の白山高グラウンド。保護者やOBら約40人が見守る中、村田浩明監督(34)=当時=が乾いた打球音を響かせる。普段と変わらぬ光景も、受け止める選手の思いは特別だった。一塁手の橋本太陽(3年)は「教えてもらったことを全部出し切りたかったのに、涙でボールが見えなかった」。

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