「本当にすごかった。僕たちもあの土を踏みたかった」。三重高三年の菊池恋翔(こうが)主将(18)は入学直前の二〇一八年三月、選抜高校野球大会で甲子園のグラウンドに立つ先輩たちをスタンドから見た。センバツ四強に輝いた勇姿をその目に焼き付け、期待に胸を膨らませて入部した。
 春夏計二十五回の甲子園出場を誇る県内屈指の強豪。その伝統に基づいた自主性が選手たちには息づいている。監督やコーチの指示を待つのではなく、自ら教えを請う。全体練習後に設けられる一時間の自主練習はもちろん、練習後も先輩が後輩の質問に快く応じるのが当たり前の光景だ。
 三年の松山雄斗投手(18)は、一八年の...    
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