新型コロナウイルスの感染拡大を受け、史上初となる無観客での開催方針が示されたセンバツ甲子園。明徳は高知県予選で土俵際に立たされながら、四国大会を制し出場を決めた。馬淵史郎監督は後に「まさに『疾風に勁草(けいそう)を知る(激しい風に吹かれて初めて強い草が分かる)』よ」とチームの奮闘を振り返った。疾風の中で成長したナインの軌跡を紹介する。

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 明徳義塾ナインは疾風の中に立たされていた。

 2019年10月13日。前日に台風19号が過ぎ去り、スカイブルーが広がる東部球場の上空には、そのすがすがしさとは対照的に、波乱を予感させるような強風が吹きすさんでい...    
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