「最後まで主将を務められたら幸せすぎてきっと泣く」。春にそう話していた明石商の重宮主将は、夏の戦いを終えて涙を我慢していた。「スポーツマンとして、泣かずに感謝を表したい」。111人を束ねて日本一を目指す重圧に耐え、一回りも二回りも成長した姿がそこにはあった。

 6月上旬のことだった。浦井部長に態度をとがめられ、練習から外された。「キャプテン辞めてまえ」。ノックを受け続ける部員をグラウンド隅で見つめながら、初めて練習中に涙があふれた。

 選抜4強へ躍進し周囲の関心が高まる一方、春の県大会で県内公式戦連勝がストップ。「全員が同じ方向を向けていない」と一人思い悩んでい...    
<記事全文を読む>