夏の甲子園で14日、関東第一(東東京)に敗れた熊本工には、3年前の熊本地震被災をきっかけに出会った2人の選手がいた。「野球をできる環境があるのは当たり前のことじゃない」。周囲への感謝を胸に聖地を目指した2人には、確かな信頼関係があった。

 左腕の蓑茂然(みのもぜん)投手(3年)は中学3年の頃、熊本県益城町で被災。自宅は無事だったが電気や水道が止まり、3週間の車中泊を余儀なくされた。被害の深刻さや余震におびえつつ、食事の配給などボランティアに励む日々。通学する熊本市内の中学も一時休校となり「もう野球を続けられないかも」と不安がよぎった。

 そんな時、町内のグラウン...    
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