1990年、第72回全国高校野球選手権秋田大会決勝。16年ぶりの甲子園出場に挑んだ秋田中央高ナインは、準決勝までとは違う感覚に襲われた。連戦の疲労、周囲の期待感、プレッシャー。「決勝を勝ち切るのはこんなにも難しいのか」。経法大付高(現明桜高)に敗れ、エースの金純司さん(47)=秋田銀行、秋田市=はぼうぜんと球場に立ち尽くした。

 秋田中央高は第2シードとして臨み、前年甲子園4強の経法大付高とともに優勝候補に挙げられた。秋田市立高時代の74年以降、甲子園から遠ざかっていただけに、安定した戦いぶりで勝ち上がるチームにOBや地元の期待も高まった。

...    
<記事全文を読む>