この夏の東東京大会で最も株を上げた投手と言っていいかもしれない。自慢の速球で強豪もねじ伏せ、8強が最高だったチームを初のベスト4に導いた。

 186センチの長身から繰り出す直球は、二十日の試合で自己最速の151キロを記録。ほぼ無名だった右腕に注目が集まり、プロ野球のスカウトもネット裏に姿を見せた。

 「あれこれ考えたらダメな性格なので」とマウンドで小細工はしない。相手のスイングに負けない力強さを追い求め、ただ一心に腕を振る。この日も打者37人に対して、まともに捉えられたのはわずか。直球の威力が勝り、鈍い音とともに力ないゴロや飛球が何度も飛んだ。理想の投球を体現し...    
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