2点を追う七回表1死。「つなぐことだけ考えた」という第3打席。甘めの直球にバットを振り抜いた。打球は左翼席に飛び込み、1点差に追い上げた。「スタンドに届くとは思わなかった」と驚きつつ、劣勢の試合終盤で甲子園へ夢をつなぐ一発だった。

 「徹底的にバットを振らないと調子が上がらないタイプ」と自己分析するチーム随一の努力家。甲子園まであと1勝に迫った昨年の雪辱を果たそうと、全体練習後も居残りで打ち込みに励み、背中でチームを引っ張ってきた。

 大会直前に右肘に死球を受け、3週間ほど練習ができず、大会序盤はなかなか安打が打てなかった。「チームに迷惑をかけたくない」。悔しさ...    
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