一五〇キロ右腕として、全国の注目を集める奥川恭伸投手(二年)。その大きな背中を追い、他の投手も競うように力を高めている。

 昨年、春夏の甲子園で登板した左腕、寺沢孝多投手(同)もその一人だ。夏の二回戦で浴びた逆転サヨナラ満塁本塁打の記憶は、今も強く残る。「誰よりも悔しい思いをした。借りを返すという気持ちが、今の力になっている」と話す。

 奥川投手が脚のけいれんで交代するアクシデントがあった済美戦、寺沢投手は9-9に追いついた直後の九回裏から登板。延長十二回まで無失点で踏ん張ったが、2点を勝ち越した十三回に一発を食らった。

 「直球に力がなく変化球の曲...    
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