打者に、体ごとぶつかっていくようなピッチングだった。打ち取れば、あらん限り吠(ほ)えた。「投げる金剛力士像」。そんなふうに呼ばれていたこともあった。

 2004年の日本シリーズでは西武を優勝に導き、MVPにまで輝いた石井貴(46)の口からは、イメージとは懸け離れた言葉ばかりが出てきた。

 「中学と高校なんて、良い思い出が一つもない。なんて言うんだろう。当時の自分は、とにかく『諦めが早い、ダサいやつ』でしたね。それじゃ駄目だとうっすら分かっているのに、そういう態度を出しちゃう。本当にダサかった」

 将来はタクシー運転手にな...    
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