誰よりも遠くにホームランをかっ飛ばし、県内屈指の“アーチスト”として、高校でもプロでも常に大きな背中に注目を集めた。

 藤沢商(現藤沢翔陵)から輩出され、大洋ホエールズの主砲としても通算278本塁打と輝かしい実績を残した田代富雄(63)は、あの夏を忘れたことはない。

 1971年。「4番・サード」として迎えた高校2度目の夏。注目の長距離砲は準々決勝までの4試合で打率7割2分2厘、13打点と驚異的な活躍でチームの総得点の半分近くをたたき出していた。

 甲子園まであと2勝に迫った準決勝、保土ケ谷球場で...    
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