夕日を受け、三塁側へ長い影が伸びていた。同点の延長12回2死満塁、マウンド上は神村学園(鹿児島)の右腕・金城伶於(2年)。フルカウントからの6球目を、明豊(大分)・浜田太貴(2年)が見送る。球審の手は挙がらない。サヨナラ押し出し四球。汗を拭った金城は、取った帽子を目深にかぶり直した。

 ジェットコースターのような、今大会最長の3時間2分だった。9回表、3点を追う神村学園が2死2ストライクから同点。突入した延長で12回2死から3点を勝ち越す。その裏、今度は明豊が2死走者なしから四球を挟んで4連打で追いついた。なおも攻め、冒頭の場面へとつながる。

 金城は究極的に追い込まれていた。前の...    
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