7月27日に行われた全国高校野球選手権徳島県大会は鳴門渦潮高校が優勝し幕を閉じた。試合の模様は既に報道済みだが、試合後の物語を伝えたい。

 試合が終わり閉会式の準備が始まろうとしていた。大会関係者が優勝旗などを運び込む中、荒れたグラウンドを整備していたのは板野高校の選手たちだった。真っ先にトンボを持ったのがエースの森井投手。誰かが気付いたのだろう。歓喜に沸きマスコミ取材に追われる鳴門渦潮高校の選手たちも、慌ててトンボを持った。

 閉会式が始まった。板野高校のベンチ前に車いすに乗った選手が出てきた。帽子を深くかぶり泣いているように見えた。背番号2。初回にランナーと交錯し負傷退場した...    
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