「付いてこい」とチームを率いる主将ではない。「プレーでみんなを引っ張っていきたい」。その言葉通り、この日、本塁打を含む3安打の活躍でチームを鼓舞し続けた。

 序盤、最速140キロ台後半の速球を持つ注目の相手左腕に、打線は抑え込まれていた。三回、先頭で打席に立つと、初球をフルスイング。バックスクリーンに届く大アーチで重い空気を振り払った。本塁を踏み、ベンチで待つ仲間に笑顔で迎えられた。

 二年前、中京大中京が夏の甲子園に出場した時は、捕手だった二歳上の兄寛士さんらの活躍をスタンドから見守った。新チームで主将を任され、兄に当時エースだった上野翔太郎主将のことを聞くと「プレーで引っ張るや...    
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