甲子園球場で行われている第99回全国高校野球選手権大会の本県代表・日本文理は12日、徳島県代表・鳴門渦潮との初戦を迎える。この夏で勇退する大井道夫監督(75)は、監督人生を支え続けてくれた亡き妻、秀子さんへの思いを胸に最後の甲子園に挑む。

 試合に臨む指揮官のユニホームのズボンのポケットにはいつも、赤い小銭入れがしまってある。2008年秋に58歳で亡くなった秀子さんの遺品。中には遺影が入っている。「球場へ向かう前に『きょうも頑張らせてくれよ』と話し掛け、持って行くんだよ」。大井監督は目を細める。

 1986年、日本文理(当時新潟文理)の監督になった。ふるさと栃木県から単身で赴任した...    
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