絶対甲子園に連れてってやるからな-。母親との約束だった。

 まだ園児のころ。地元・大阪で母・知子さん(44)と追突事故に遭った。車外に出ないように押さえてくれた母の手を覚えている。

 事故は知子さんに心の傷を残した。新幹線など速い乗り物が怖くなった。

 生まれ故郷を離れ、徳栄に進学。母には「無理して遠い埼玉に見に来んでええ。俺が甲子園まで行くから」と告げた。

 だが昨夏、選手生命が脅かされる。練習中に打球が右目を直撃。網膜が破れ、治るまで激しい運動はできなくなった。

 2・0あった右目の視力は0・9に低下。復帰の見通しも立たない。「終わったな」。何度も野球をやめることを考えた。それでも「...    
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