試合前の相手ブルペンを見て先制の予感がした。エースが捕手を立たせて投げている。「低い真っすぐは投げられない。浮いたところを狙おう」と作戦を立てた。

 初回。予感はすぐに現実となった。打者10人5得点の猛攻。その立役者はコーチ役として相手投手を分析した背番号13番だった。

 直球が決まらなければ、相手投手の生命線は低めの変化球。「それさえ捨てればこちらのペース。低めは振るな」と打者に伝えた。

 打線は低いボール球を徹底的に見送って4四球をもぎ取り、高めに浮いた苦し紛れの直球を狙った。試合後、「ぴったり狙いがはまった」と笑顔を見せた。

 分析は相手の過去の試合映像を見ることから始まる。投手...    
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