骨折が回復しきらない左手首は常に痛かった。バットを振るたび顔をゆがめた。万全な状態には程遠い。でも「気持ちで何とか打ちたい」。フルスイングを繰り返した。 ◎貫いたフルスイング  小学生の頃から教師を困らせる「問題児」だった。中学に上がってもやんちゃな行動は続き、勉強もあまりしなかった。「敬語も知らなかったです」  前橋育英への入学が転機となった。寮生活では部屋を毎日掃除し、門限も決められている。それまで知らなかった洗濯機の使い方も知った。何より大切だと学んだのは、地域のごみ拾いをはじめ周囲への気配り。それも全て、荒井直樹監督に言い聞かされたことだ。  ごみ拾いなんて考えたことも...    
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