甲子園に王手―。7月25日、高知市の春野球場で行われた第99回全国高校野球選手権高知大会の準決勝で、梼原高校が今春のセンバツに出場した中村高を4―1で下し初の決勝進出を果たした。“雲の上の町”の球児たちが、ついに頂上決戦の切符を手にした。

  大声援の三塁側スタンドで横川剛史(よしふみ)さん(64)はナインの快投好守に目を細めた。「夢のよう。ボールもグラウンドも指導者も、何にも無かった。わずか10年でここまでくるとは」。野球部創部に尽力した梼原高の元校長だ。

  山に囲まれた高岡郡梼原町。生徒の減少で学校の存続が危ぶまれる中、起爆剤にとの期待が込められ、10年前にできたのが野球部だ...    
<記事全文を読む>