身長一七五センチ、体重八五キロのがっちりとした体が、大きく跳びはねた。

 滋賀短付の三塁コーチを務めた吉田悠太朗選手(三年)。七回2死一、二塁から、一塁手の頭上を越えた打球を見て思い切り腕を回し、二走を生還させた。

 昨夏、腰のヘルニアを発症。痛みで、選手として出場するのが厳しい状態に。それでも、仲間たちから「うちにはおまえが必要や」と言われ、コーチに専念しようと決めた。

 練習ではノックや球出しを引き受け、練習試合で監督を任されたことも。同じ学年の仲間に指示を出す難しい立場だったが、「点は取らせてやるから、どうか俺の指示を聞いてくれ」と声を掛けてきた。

 九回、保木淳監督から思いもよ...    
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