優勝インタビューに沸く藤枝明誠スタンドをぼうぜんと見つめた。1回戦から全7試合に登板し、日大三島を28年ぶりの決勝に導いたエースの海野。「絶対に勝って甲子園に行きたかった」。閉会式を終えた瞬間、せきを切ったように涙があふれた。

 「海野じゃないと明誠の打線は抑えられない」。川口監督は、前日の準決勝で189球を投げ抜いた左腕に先発を託した。だが、準決勝で静岡から23安打14得点を奪った相手打線は、疲労が残る海野の球を逃さなかった。初回に3点を失い、三回にも適時打を浴びて降板。「疲れはマウンドに立ったら関係ない。相手が一枚上手だった」と悔やんだ。

 東部地区王者として臨んだ昨秋の県大会...    
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