「最高の準備をして負けた。実力不足」。藤枝明誠に計18安打を浴びた静岡のエース池谷は、敗戦の責任を一身に背負った。

 選抜大会以降、さらに球質を磨いて迎えた最後の夏。力を込めた直球は、無情にも打ち返された。五回までに6失点。八回から再登板したが、最終回に再び6失点を喫した。「次の攻撃につながるピッチングをしよう」。女房役の森が幾度もマウンドに駆け寄り声を掛けたが、勢いを止めることができなかった。

 「直球は悪くなかった。相手は素晴らしい打撃だった」と試合後は気丈に語った背番号1。打ち込まれても自らを励まし続けた仲間について問われると、涙で目を真っ赤にした。「もう終わりかと思うとつら...    
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