1発目よりも豪快にストレートをしばき上げた。これぞ、東海大相模が誇る4番森下の打球だ。八回1死二塁、観客の耳をつんざくような快音を残した白球が、左翼席上段で大きく弾んだ。

 「理想はライナー。バットがボールの下に入ってしまった」。飛ばすつもりもなかったと言えるあたりが恐ろしい。高校通算27号となるこの日2本目の2ランを見届け、スラッガーは控えめに口元を緩めた。

 原辰徳氏ら数人しか経験していないタテジマの1年生4番として昨夏デビューし、誰もが認める主砲だ。しかし今夏は打率4割ながら、ここまでノーアーチだった。

 きっかけは向上との5回戦だ。4打数無安打で迎えた延長の最終打席で、変化球...    
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