序盤、向上の平田隆康監督(42)は「ちょっと嫌だなあ」と思っていた。三回まで毎回安打も無得点。緩い変化球に、はまりかけていた。

 0-0の四回無死から先頭が出た。定石は犠打だが強攻した。結局2死から3連打で2点を先行した。五、六回も先頭の出塁を送らず、計6点を加え試合を決めた。

 指揮官は「今日は打たせる方に懸けた」。前戦に続き3安打の大嶋は「少しのずれをチーム全体で修正できた」。終わってみれば大勝した。

 今の3年生の原点といえる試合がある。3年前の神奈川大会決勝、東海大相模戦。初優勝を懸けた向上は21三振を奪われ、0-13で大敗した。当時中学3年だった主将永田はスタンドにいた。「...    
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