昨夏の決勝と同じカードとなった木更津総合戦。背番号「5」の4番打者は最後の打者が併殺打に倒れるのを見届けると、ベンチでうつむき、左手でそっとまぶたをこすった。「今年こそ甲子園に行きたかった」 二年から主軸を務め、昨夏の決勝では3安打の活躍を見せたが、甲子園は遠かった。

 「昨年決勝まで進めたのは先輩たちのおかげ」と、新チームの主将に就任してからは、時には嫌われるのを覚悟で仲間たちに厳しい言葉を投げかけた。ただ、春先にけが人が相次いだ時は「一人でも早く復帰できるように」と声を掛ける気遣いも欠かさなかった。「チームの勝利が何より大切だったから」 雪辱を期して臨んだ最後の夏。初戦から順...    
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