回が進むごとにマウンド上での呼吸は荒く、上下する肩の動きは激しくなっていた。試合前から違和感のあった左足は力が入らない。それでも主戦として懸命に腕を振り、主将として仲間を励まし続けた。 ◎完全燃焼で恩返し  「自分の力を出し切る」との決意で大会に臨んでいた。それは自分や仲間のため、そして野球を教えくれた兄の椋平さん(26)、翔平さん(24)への恩返しのためでもあった。  小学生の時、兄2人はすでに高校球児。3年から野球を始め、桐生第一の投手だった翔平さんと同じ道を選んだ。それからは吉井で主軸を務めた椋平さんが打撃、翔平さんが投球の先生となった。「悪いところを指摘し、相談相手にな...    
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