新田暁を夏初めての8強へ導く―。そう誓って主将のエースはマウンドへ立った。「低め、低めへ」。額に流れ落ちる汗を何度も拭いながら、ミットへ向かって右腕を振り続けた。伸びのある135キロ前後の直球を軸にして、古豪桐生を相手に完封勝利を挙げた。◎母の勧め 野手から転向 「ピッチャー、やってみればいいじゃない」。母の早苗さんの一言で、投手として歩み出した。入部後に配られたポジション希望調査書。中学時代と同様に「外野手、一塁手」と記入したが、それを見た母は投手を加えるように勧めた。

 中学では補欠。公式戦には一試合も出場したことがない。投手経験は少年野球の練習試合で数回あっただけだった。「...    
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