「甲子園ではバントが重要。確実に転がそう」。福岡大大濠のグラウンド。主将の亀井毅郎選手(3年)が、バント練習を前に集まった選手に指示を出した。「おうっ」。選手たちは大きな声で散っていった。

 実は亀井選手は「学生コーチ」と呼ばれ、プレーはしない。練習で気付いた課題をノートに書き留めて八木啓伸監督(39)に渡し、精神面を含めた部員のケアも行う。学生コーチは八木監督が2010年の就任後に設け、亀井選手は8代目だ。監督がリーダーシップがあるのを見込み、1年時の冬に打診した。「将来、野球の指導者になりたいし、自分らしくチームに貢献できる」。レギュラーを目指していた亀井選手に悔いはなかった...    
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