惜しくも敗退した静岡の応援スタンド。好プレーが飛び出すと、水色のシャツを着た応援団員の男子生徒が少し緊張した表情で、観客に向かって「いいぞ、いいぞ、静高」と叫んだ。すかさず、学生服姿の応援団長香焼(こうたき)梨沙さん(二年)から指示が飛んだ。「もっと声を出して」 静岡の応援団は、部活動の応援指導部と、各学級で二人ずつ選ばれた応援委員で構成する。五十年前は十~十五人の応援指導部員がいたが、現在は弓道部と兼部の香焼さんただ一人。センバツ出場が決まった後、香焼さんが、春休み中も参加できる応援委員に協力を求め、一から応援団をつくっていった。

 大会前は休日も惜しまず練習。卒業した歴代の応...    
<記事全文を読む>