春夏5度優勝の強豪相手に、一歩も引かなかった。静岡は初回に喫した6失点を、その裏に取り返してみせた。壮絶な打撃戦となった初回が終わると、満場の甲子園球場に万雷の拍手が湧き起こった。

 「自分たちは逆境の時こそ力を発揮する」と稲角。大量失点にも下を向かなかった。村松が四球を選び、前田の犠打は敵失を誘った。続く大石の犠打も190センチの長身左腕のフィールディングの隙を突いて、内野安打とした。無死満塁で4番成瀬。追い込まれながら高めの直球に「うまく対応できた」。打球は左中間を貫き、走者一掃の二塁打となった。

 さらに藤田が「強い打球なら抜けると思った」と前進守備の間を抜く右前打で畳み掛け...    
<記事全文を読む>