走者なしで迎えた三回の第2打席。体勢を崩されながらも、外角の直球をしぶとく左前に運んだ。甲子園で放った初ヒットはこだわりを体現する一打となった。

 193センチ、101キロ。小倉全由監督が「でっけえなあ」と何度もつぶやいてしまうその体格は、出場選手の中で最も大きい。周囲は豪快な放物線を期待するが、大柄なスラッガーが追い求めているのは堅実さだ。

 「力んで本塁打を狙うより、リラックスしてヒットを打とうとした方が確率が高いので」。強力打線の中心を担うからこそ、打点や得点圏打率を意識する。

 十八日のフリー打撃でも低い打球ばかりを飛ばしていた。それだけに練習の成果を感じられる一振りとなった...    
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