1点を追う九回1死二塁、打席が回ってきた。凡打に倒れ、最後の打者になった、五月の春季関東大会の日本航空(山梨県)戦が頭をよぎる。

 「また最後になるかも」。つい弱気になったが、「支えてくれた人のためにも活躍したい。過去は気にせず、打って同点にする。絶対ここで終わらせない」と自らを奮い立たせた。

 相手投手のスライダーに体が勝手に反応しジャストミート。右中間を襲う値千金の同点適時打になった。十一回には三塁打で出塁してサヨナラのお膳立てを果たし、家盛陽介選手の右前打で決勝のホームを踏んだ。

 一年生からレギュラーに定着し、昨年の秋季県大会優勝にも貢献。この日も中軸の3番に座った。だが、セ...    
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