バスケットボールの全国高校選手権女子2回戦で、市尼崎が強豪の岐阜女に敗れた直後だった。「ぜひ、3年の雑賀に話を聞いてやってください」と吉川コーチ。脚の大けがで高校最後の舞台に立てなかった元主将だ。

 この学年で唯一、2年から先発入り。リーダーシップを発揮してきたが、2月の兵庫県新人大会で「自分がチームを勝たせないと」と気負った。ドライブで切り込み、相手と激突。左膝前十字靱帯(じんたい)を痛め、手術が必要だった。

 更衣室に戻ると、同学年の増田が号泣していた。孤軍奮闘する仲間を助けられず、責任を感じていたようだった。

 試合に出られない自身に代わり、主...    
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