強烈なインパクトを残したのは、素根だけではない。もう1人の東京五輪の星、夙川学院の先鋒阿部だ。決勝で4人抜き。直後に素根が圧巻の5人抜きを演じるまで、観客をどよめかせ、くぎ付けにした。

 今年のグランプリ・デュッセルドルフ大会52キロ級を制した17歳。軽量級ながら5回戦で5人抜きを果たすと、決勝では先鋒を技あり二つで破り、その後副将まで一本勝ち。袖釣り込み腰や内股を繰り出し、翻弄(ほんろう)した。「息切れした」と振り返る副将との対戦も大外刈りを決めた。「どうしても輝(素根)と対戦したかった」。大舞台で実現した。

 同じ2年生。全日本柔道連盟が主催する合宿にもしばしば一緒になり、仲が...    
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