プレシーズンテストを目前に控え、ホンダ、ヤマハ、ドゥカティのファクトリーチームは、それぞれ2013年体制の発表会を実施。着々と開幕に向けて準備を整えている。

ドゥカティは、1月14日からイタリア有数のスキーリゾート、マドンナ・ディ・カンピリオでF1のフェラーリチームとの合同イベントを行った。欧州のメディアを大々的に招待して行うこの発表会は、今年で23回目の開催となる。ドゥカティが2003年にモトGPへ復帰してからは、二輪ロードレースの世界でもすっかりおなじみの行事として定着した。ドゥカティ5年目となる米国人選手ニッキー・ヘイデンと、今年からチームに加わるイタリア人アンドレア・ドヴィツィオーゾが参加。白銀の雪山で2013年仕様のマシン、デスモセディチGP13のお披露目を行った。ドゥカティは昨年、四輪大手のアウディに買収され、今年からレース活動にも大きなてこ入れが行われる。設計開発面では昨年までの責任者が量産車部門へ異動、今季はBMWのSBK(スーパーバイク世界選手権)で活動していた人物がゼネラルマネージャーとして陣頭指揮を執る。

レプソル・ホンダ・チームは、1月24日に、スペインの首都マドリーにあるレプソル本社で発表会を実施した。同チームの陣容は、最高峰8年目の今年こそ悲願の王座獲得を狙うダニ・ペドロサ、そして今年から最高峰へ昇格したマルク・マルケスというスペインの両人気選手を擁し、しかもチームのメインスポンサーがスペインの大企業という体制。それだけに、国内からの期待は非常に大きなものがあるようだ。2013年仕様のRC213Vは伝統のカラーデザインにも変更が加えられ、チームの運営面でも、王座奪還に向けて新体制へ刷新したことが併せて発表された。

一方のヤマハファクトリーは、インドネシアでプロモーション活動を行い、各種メディア取材に加え、25日にはジャカルタ市内で記者会見を開いた。インドネシアはアジアのなかでも二輪車の巨大市場に成長しており、ヤマハは以前から同国での広報活動に力を入れている。2010年からはマシンやツナギに「Semakin Di Depan」(一歩前へ)というヤマハ・モーター・インドネシアのロゴを組み込むという力の入れようだ。今年は、その2010年を最後にチームを離れていたイタリアのスーパースター、バレンティーノ・ロッシが復帰。昨年王者のスペイン人ホルヘ・ロレンソとの強力コンビで新しいシーズンを迎える。

三者三様の体制と決意で挑む2013年シーズンの戦いは、2月5日にマレーシア・セパンサーキットで行われるプレシーズンテストから始動する。(モータージャーナリスト・西村章)