F1シリーズの小林可夢偉(ザウバー・フェラーリ)とインディカー・シリーズの佐藤琢磨(ホンダ)が同じ7月22日に、それぞれの自己最高記録を更新した。

ドイツ・グランプリ(GP)の小林は5位でゴールした。昨年のモナコGPとことしのスペインGPで記録したこの自己最高タイ記録は、レース終了約2時間後に4位に繰り上がりとなった。地元での優勝に執念を燃やして2位でゴールしたセバスチャン・フェテル(レッドブル・ルノー)が、残り5周を切ってから2位のジェンソン・バトン(マクラーレン・メルセデス)をコース外から抜いたことが規則違反となった。フェテルが20秒ペナルティーを科されたことで小林の順位が上がったのだ。

その数時間後、佐藤琢磨がカナダのエドモントンで行われたレースで2位を記録した。優勝したエリオ・カストロネベス(ブラジル、シボレー)とはわずか1秒以内の差だった。これまた自己最高成績で、日本人最高だった2008年6月の武藤英紀に並んだ。

これで、達成していないのは小林が表彰台、佐藤は優勝のみとなった。

小林は第9戦の英国GPではタイヤ交換の際にピットクルーをはねてしまう事故をおこしていた。その前の第8戦欧州GPでは7番手スタートから好発進しながら、他車との接触などでリタイア。ふがいないレースが続いていただけに久しぶりに存在感を示したと言える。7月29日決勝の第11戦ハンガリーGPは完走扱いの18位に終わったが、約1カ月の休みをはさんで始まる後半戦は大いに期待できるだろう。それは佐藤にも当てはまると思う。

今季中に小林が表彰台に上がる確率と佐藤が初優勝を果たす確率は、何パーセントかは分からないが同じぐらいなのではないかと思う。それが、同じ日に起こることも十分に考えられる。(榎本一生)