自動車のF1シリーズは7月31日決勝のハンガリー・グランプリ(GP)で前半を終了した。ドライバーズポイントはセバスチャン・フェテル(ドイツ、レッドブル・ルノー)が234点でトップを独走している。

2位のマーク・ウェバー(オーストラリア、レッドブル・ルノー)は優勝ゼロながら149点、2勝のルイス・ハミルトン(英国、マクラーレン・メルセデス)が146点、1勝のフェルナンド・アロンソ(スペイン、フェラーリ)が145点で追ってはいるが、最終戦まで年間王者が決まらなかった昨シーズンと違い、今季は早い段階でフェテルの2連覇が決まる可能性がある。

フェテルにはシーズン序盤の勢いがなくなってきてはいる。第8戦欧州GPでシーズン6勝目を挙げたあとは3戦連続で勝利なし。第10戦のドイツGPでは初めて表彰台を逃して4位。それでも、確実にポイントを稼ぎ続けている。ドイツGP以外で優勝できなかったレースはすべて2位と、安定しているのは強みだ。

優勝は25点。計算上は、次戦から4レース連続でフェテルがポイントなし、2~4位の3人のうちの誰かが、4連勝すれば逆転ということになるが、もちろん現実的ではない。シーズン8戦を残し、フェテルは早くも逃げ切り態勢に入ったといって差し支えないだろう。

ザウバー・フェラーリの小林可夢偉は、アイデンティティーを発揮した前半戦だった。伝統のモナコGPで日本人最高の5位、雨のカナダGPではフェテルの後ろ、2番手を30周近くも走行した。来季もザウバーで走ることが発表され、終盤戦に向けて集中できる環境であることもプラスに作用しそうで、常に何かやってくれそうな状況は続きそうだ。(榎本一生)