自動車のF1シリーズの今季の第1戦、オーストラリア・グランプリが開幕し、2011年のシーズンが2週間遅れでようやく開幕した。もともと開幕戦に予定されていた3月13日決勝のバーレーンGPが同国の政情不安により中止となっていた。メルボルンで行われた決勝は、スタート前に東日本大震災、ニュージーランド地震、オーストラリアで起きた洪水の犠牲者への黙とうがささげられた。

昨年、史上最年少年間王者に輝いたセバスチャン・フェテル(ドイツ、レッドブル・ルノー)が予選トップから勝つポールトゥウイン。フル参戦2年目の小林可夢偉(ザウバー・フェラーリ)は8位で4ポイントを獲得した。

しかし、予想外の出来事が起こった。私は記事をチェックする担当で、その日の原稿をすべて処理し終えてひと段落していた時、レース終了後3時間以上はたっていただろう。小林と、このレースがF1デビュー戦だったセルヒオ・ペレス(メキシコ)のザウバー2ドライバーが、マシンの違反で失格となったというニュースが飛び込んできた。

外電によれば、リア(後ろの)ウイングが規定に違反しているということだった。慌てて、記事の修正に取り掛かりながら「こういう失格はもう少し早く、レース終了30分以内ぐらいで分からないものか」と考えていた。例えがふさわしいかは別として、競馬ならばレース直後、斜行などの進路妨害があれば、なかなか順位が確定しないこともある。今回のオーストラリアGPは、公式成績が発表された後の失格である。競技終了後3、4時間後に判定が覆るスポーツ競技は、あまりないような気がする。

小林可夢偉、ザウバー・チームにとっても、スッキリしない滑りしとなってしまったが、昨年同様に、徐々に調子を上げていく戦いぶりに期待したい。(榎本一生)