世界中から注目を集めているソチオリンピック。日本人選手の活躍に、寝不足気味な人も多いだろう。

そんな中、興味深かったのが、平野歩夢が冬のオリンピックで日本人最年少メダルを獲得したスノーボード・ハーフパイプ。「絶対王者」と言われていたアメリカのショーン・ホワイトが敗れたこと。

そして、日本が16年ぶりのメダルを獲得したスキー団体ジャンプで、個人戦のノーマルヒル、ラージヒル両方の金メダルを獲得したカミル・ストッホが中心となったポーランドチームがメダルに届かなかったことだ。

スポーツの世界では、常に新しい時代がやってくることと、チーム競技における総合力の重要性を世界に知らしめたと思う。

そしてF1の世界では、2014年の新レギュレーション(ルール)に沿ったニューマシンたちが出そろい、スペインでのテストをスタートさせた。

波乱を呼んでいるのは、これまで4年連続タイトルを獲得してきたレッドブルとセバスチャン・フェテルという最強パッケージが、まともに走行できない事態に追い込まれていること。トラブルの主原因はルノーが開発した新エンジンに起因するもの。

しかし、テスト現場にいたジャーナリストや関係者たちの間では、エイドリアン・ニューウェイの新デザインは自然吸気エンジン時代には発生しなかったターボエンジン起因の熱トラブルも発生しているのではないかと言われている。

一方、好調にテストをこなしたのは、メルセデス、フェラーリ、そしてマクラーレンだ。特にマクラーレンは、来年からホンダエンジンのワークスとなるため、新エンジンのデータを秘匿したいメルセデスとの協力体制を保つことが難しいなかでの好調ぶり。レッドブル連覇を止める存在になるのか注目したい。

今年のF1は、個性的なノーズデザインを持つマシンばかりが話題になっているが、実は久しぶりにF1のすごさを感じさせる1年となるだろう。

というのも、すべてが一新された14年は、いかに最速のパッケージを見つけ出すかの競争となる。自然吸気エンジン時代のノウハウは一切使えない、すべてが未知の分野での開発競争の始まりだ。それこそ、目に見える改良を毎戦投入するほどにマシンが進化していくシーズンとなるはずだ。

究極の総合力スポーツの真髄を見る一年は、3月14日、オーストラリアGPで開幕する。(モータージャーナリスト・田口浩次)