2013年のF1シーズンも最終戦のブラジルGPを残すのみになった。シーズンはレッドブルのセバスチャン・フェテルが、既に4年連続のドライバーズチャンピオンシップを獲得。さらに夏休み後のベルギーGPから現時点まで8戦連続で勝利を挙げ、年間勝利数も12へ伸ばしている。

もしブラジルGPで勝利すると、その連続勝利記録は9、年間勝利数も13となる。これは04年にフェラーリのミヒャエル・シューマッハーが記録した7連続勝利の記録を抜き、シーズン13勝の記録に並ぶ。

フェテルを語ると話題になるのが数々の新記録だ。07年F1デビュー戦の史上最年少の入賞記録を皮切りに、史上最年少ラップリーダー記録更新。08年には初ポールポジション、初優勝、表彰台の史上最年少記録を更新する。

その後も10年に史上最年少のワールドチャンピオンとなった。その後、4年間連続でワールドチャンピオン獲得は冒頭に触れたとおり。フェテルが「彼は僕のアイドル」と公言するM・シューマッハーは現役時代に、7度のワールドチャンピオンとなり、通算91勝、69回のポールポジション、77回のファステストラップ、そして155回も表彰台に上がっている。

これらの記録は誰も抜くことができないだろうと言われていたが、すでにフェテルは通算38勝(歴代2位アラン・プロスト51勝、3位アイルトン・セナ41勝に次ぐ記録)、44回のポールポジション(歴代2位アイルトン・セナの65回に次ぐ記録)、22回のファステストラップ(ニキ・ラウダと並ぶ歴代9位タイ)、そして61回の表彰台獲得(歴代8位)を記録している。

もちろん、まだM・シューマッハーとの差は大きいが、注目すべきはフェテルの年齢だろう。彼はまだ26歳なのだ。

26歳当時で比較すると、M・シューマッハーは2度目のワールドチャンピオンをベネトンで獲得した頃であり、アイルトン・セナはホンダエンジンと出会う直前の頃であり、アラン・プロストはルノーで初優勝を飾った頃だ。つまり、歴代の名ドライバーたちが、これから記録を積み重ねていく段階で、既に4度のワールドチャンピオンを獲得している。

果たして、こうした記録がどこまで伸びていくのか。今後もフェテルに注目していきたい。(モータージャーナリスト・田口浩次)