開幕戦と逆パターンだ。4月10日に行われた自動車のF1シリーズ第2戦、マレーシア・グランプリ決勝は8位でゴールした小林可夢偉(ザウバー・フェラーリ)が、7位のルイス・ハミルトン(英国、マクラーレン・メルセデス)がタイムを20秒加算されるペナルティーを受けたため、7位に繰り上がって6点を獲得した。開幕戦のオーストラリアGPでも8位でゴールしていたが、後ろのウイングに規定違反が判明。チームメートのセルヒオ・ペレス(メキシコ)とともに失格となっていた。悪いことの次には良いことがあるものである。

開幕戦では予選9番手からスタートし8位でゴール。今回は10番手スタートで8位。レッドブル、マクラーレン、フェラーリの上位勢に対してマシンの戦闘力の差は今季もあるようだが、堅実な走りが光っている。初めてフル参戦した昨年が開幕から4戦連続リタイアだったことを考えたら、上出来と言えるだろう。オーストラリアでは、スタート直後にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ、スペイン)を追い抜き、マレーシアでは序盤にもたついたマーク・ウェバー(オーストラリア、レッドブル・ルノー)とのバトルを繰り広げるなど見せ場もつくっている。

レッドブル、マクラーレン、フェラーリ、そして開幕から2戦連続で3位となったルノーの4チーム、8ドライバーに次ぐポジションで小林は奮闘している。ミヒャエル・シューマッハー(ドイツ)の所属するメルセデス、ルーベンス・バリケロ(ブラジル)のいるウィリアムズよりも、予選、決勝では互角以上に渡り合い、明らかに速い時もある。

この堅実さで頑張っていれば、上位陣の一角が崩れた時に大きなチャンスが訪れるような気がする。24歳には、2004年の佐藤琢磨以来となる日本人ドライバー表彰台の期待が懸かる。(榎本一生)