東日本大震災の影響は、まだ本格シーズンを迎えていないモータースポーツ界にも出てきている。栃木県のツインリンクもてぎで4月下旬に行われる予定だったオートバイの世界選手権シリーズ第3戦日本GPは、欧州アイスランドの火山噴火の影響を受けた昨年に続く2年連続の延期となった。同じオートバイの全日本ロードレース選手権シリーズも茨城県筑波サーキットで予定されていた開幕戦が中止となった。今後もさまざまなレースの中止、延期が続くことは必至の情勢である。

日本に縁のあるF1シリーズの関係者も、地震の被害を心配している。1990年代にフェラーリなどで活躍したジャン・アレジ(フランス)は自身のホームページで、夫人の後藤久美子と連名で「私たちは、日本の皆さんと悲しみを共有する。皆が一緒になれば、この災害を乗り越えられる」とのメッセージを発信している。人気モデルの道端ジェシカと交際中のF1元年間王者ジェンソン・バトン(英国)も日本を気にかけている。

そんな中、日本のトップドライバーの一人である脇阪寿一が義援金サイトを立ち上げた。38歳の脇阪は全日本F3選手権、スーパーGTで総合優勝に輝く一方、テレビ出演なども多い人気者である。「SAVE JAPAN」と名付けられたサイトには「僕一人の力は小さい。でも一人一人の力が合わされば… 小さな力が合わされば大きなものも動くはず」とのメッセージがある。義援金サイトへの支援者としてザウバーでF1フル参戦2年目に臨む小林可夢偉、昨年までインディカー・シリーズで活躍し、今季はスーパーGTに臨む武藤英紀ら多くのレーサーが名を連ねている。プロ野球の阪神の大ベテラン、41歳の桧山真次郎の名前もある。支援の輪は広がっている。(榎本一生)