<ファイナルクオリファイングトーナメント 最終日◇5日◇セントラルゴルフクラブ 西コース(7,165ヤード・パー72)>

来年の国内男子ツアーに海外メジャー覇者が常駐しそうだ。6日間の日程で行われた来季の出場権を懸けた男子ファイナルQT(最終予選会)最終日。8位タイからスタートしたY・E・ヤン(韓国)が、8アンダーの“64”をたたき出し、トータル23アンダーでトップフィニッシュを飾った。同QT上位者には来季の前半戦の出場権が付与されるため、少なくとも夏ごろまではヤンの姿を見ることができる。

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ヤンといえば、2004年から3年間は日本を主戦場とし4勝をマーク。欧州ツアーでも優勝。それを皮切りに海を渡り、ついに米ツアーに乗り込んだ。ハイライトは09年。「ザ・ホンダクラシック」で米ツアー初優勝を飾ると、同年のメジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」でアジア人として初のメジャー覇者となった。最終日はタイガー・ウッズ(米国)と最終組で回り、死闘の末につかんだ逆転勝利は今も語り継がれるほどの名勝負。その男がなぜ、今また日本に戻ってきたのか。

実はヤンは、14年にも日本ツアーのQTを受験。4位に入り、翌年の出場権を勝ち取ったが、15年は通算3勝を挙げている欧州ツアーの出場権も保持していたため、日本国内の出場は2試合にとどまった。そして再び、セカンドQT、サードQTと勝ち上がり、ついにファイナルQTで一番。若手選手に混ざって日本ツアーの出場権を獲得したのだから驚きだ。「こういうスコアが出るとは思っていなかった。セカンドから頑張ったのでよかった」と、45歳のベテランも安堵の表情だ。

メジャー優勝こそ達成したが、その後は勝ち星を挙げられずに米ツアー出場権を失うと、欧州ツアーも「韓国から行ったり来たり」と、移動面で苦戦。「韓国を拠点に日本ツアーで数年やっていこうと思う」と、再来日を決意した。「過去に日本でやっていたので、経験もある。楽しくやっていきたい」と話すヤン。多くの選手が長丁場のQTを終えて憔悴しきった中、どこか余裕の表情。「キム・キョンテ(韓国)など強い選手が多い。頑張らないとね」。タイガーに土をつけた男が、来年は日本でもうひと旗挙げる気だ。

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