<カシオワールドオープン 3日目◇25日◇Kochi黒潮カントリークラブ(7,315ヤード・パー72)>

2年ぶり11回目の賞金シードを確定させている岩田寛。米ツアーへの挑戦は、シード権を獲得できずに一度撤退。今季は国内ツアーフル参戦で、ここまで約2400万円を稼いでいるが、いまだ優勝はなし。その岩田が「カシオワールドオープン」3日目で、5バーディ・1ボギーの“68”をマーク。トータル7アンダーは、首位と4打差の4位タイ。ツアー3勝目を射程圏内にとらえ、最終日を迎える。

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初日は“70”、2日目は“71”。難コンディションでスコアメイクに苦しむ選手が多い中、10位タイで予選を突破も、「全部よくない」、「楽しみではない」、「まだまだ不安がある」と、出てくる言葉はいつもの岩田節ばかりで一見そっけない。3日目も上がってくるや、好スコアの理由を聞かれて、「風がなかっただけ」と報道陣を煙に巻く。ところが、「いいところもあります」と、それならそれが何か気になるところ。

2日目終了後には、「明日はよかったら伸ばすだけ」と静かに宣言したが、その通りになった。今大会の部門別の数字を見ると、パーかそれよりいいスコアで上がるパーキープ率は、全体3位。シーズンを通しては30位だから、どうやらその辺に好スコアの原因があるらしい。「最近は粘れるようになりました。ドライバーも結構曲げたけど、打てる範囲内にはある。内容が悪くてもスコアを作っていかなければいけないですから」と、不満の内容には目をつぶり、スコアをまとめている。

突き詰めると、とことん悩んでしまう性格と自分を分析する岩田。最近では、「悩みすぎるから練習もほどほどにすることがあります」と、冷静に対処している。上位フィニッシュ、そして優勝のために戦っているのはいうまでもない。それでも、「まだ優勝が見えない状態」と嘆き節は続くが、そうはいっても明日は最終組の一つ前で、いやが応でも優勝がちらつくはず。「派手なポーズはできませんが、それが自然と出るくらいになれば…」。2015年の全米プロでは、当時のメジャー最小ストローク“63”をマークしても笑顔はほんの少しだけ。シーズン最終盤、そろそろ岩田のはじける笑顔が見てみたい。

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